ホワイトニングでなぜ歯が白くなるのか。そもそもあなたの歯が黄色く見えるのは何が原因なのか。それを理解するために、歯の構造から確認していきましょう。
自分の身体に何が起きていて、どうすべきかをしっかり考えることがホワイトニングの近道であると思いませんか？
歯の構造、黄色く見えるメカニズム
歯の構造は、歯の神経が象牙質に包まれ、その象牙質がエナメル質にコーティングされています。
「歯の色」とはエナメル質を透過して見える象牙質の色です。エナメル質が汚れれば黄色く見えますし、虫歯なら黒くなりますね。たとえ、エナメル質が透明でも、内側にある象牙質が老化により黄色くなれば黄色く見えるということなのです。
歯が黄ばむ要因① 汚れ
歯の表面に食べ物・飲み物などの色素が沈着すると歯は変色します。
コーヒーや赤ワイン、タバコなどの色素が着色を引き起こすのは有名ですよね。それ以外に着色の原因になりやすいものとして、お茶、チョコレート、バナナやと大豆製品なども着色の原因になりやすい物質が含まれます。
歯が黄ばむ要因② 加齢
歳をとると、歯の色が黄色くなっていくことを知ってる人は意外と少ないのではないでしょうか？
象牙質の色は、加齢によって黄ばんでいきます。それをおおっている透明度の高いエナメル質の向こう側に透けて、歯が黄色く見えてしまうのです。
歯が黄ばむ要因③ 遺伝
髪や皮膚の色と同じように、歯の色も遺伝します。
象牙質の色はもともと遺伝によって差があり、さらには、白いままを維持しやすい人もいれば、黄色くなりやすい人もいるということですね。
ホワイトニングのメカニズム
一般的に言われる薬剤（過酸化水素、過酸化尿素など）によるホワイトニングを行うと歯が白くなります。服を漂白剤につけおきして白くするようなものですね！
もう少し詳しく説明すると、ホワイトニングによって歯が白く見えるのには、大きく２つの理由があります。
歯が白くなる理由① 歯の表面、内部の色素の分解
これは書いてある通りですが、薬剤が歯の表面や内部に浸み込んで、汚れや色素を分解します。
すると黄色く見えていた原因の色素が透明になるわけなので、歯が白く見えますよね。
歯が白くなる理由② 歯の表面をおおうエナメル質の変質
もう一つの理由は、薬剤が歯の表面のエナメルを透明から白色へ変化させるためです。それにより、「象牙質の黄ばみは隠され、歯が白くなったように見える」ためです。（歯の内側の象牙質は黄色いままでも白く見えるんですね。）
さいごに
歯がなぜ黄ばむか、なぜ白くなるか理解できましたか？
次はあなたの歯がなぜ黄色くなっているか考えてみましょう！実は歯磨きや簡単なクリーニングで落ちてしまう歯の表面の黄ばみだけかもしれませんよ！
分からなければ、歯医者さんになぜ黄色くなっているのか相談してからホワイトニングに臨んでも遅くありません！皆さんのホワイトニングの成功を祈っています。