ホワイトニングとは、薬剤により歯を白くするための施術のことです。
歯の変色には様々な原因があります。歯の表面の着色や汚れにより変色している場合には、クリーニングにより色調を改善することができます。歯の内面まで変色している場合には、表面のクリーニングだけでは白くなりませんが、歯のホワイトニングではそれを白くすることができます。
ホワイトニングの方法(6つの方法)
本記事では、ホワイトニングの方法を以下の6種類に分類して解説します。
一般的な歯科のウェブサイトでは、5つ目の「セルフホワイトニング(自宅)」は書かれていません。しかし、その部分が最もコストを抑えてホワイトニングにチャレンジできる方法でもあり、トラブルが多い方法でもあるので、この点を含めて、全体をしっかり解説していきたいと思います。
オフィスホワイトニング
歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士が行うホワイトニング。
ホームホワイトニング
歯科医院で指導を受けた後、マウスピースと薬剤を使って、主に自宅などで自分自身でケアを行うホワイトニング。
デュアルホワイトニング
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせた方法。
セルフホワイトニング(サロン)
サロン(専門店)などでスタッフ指導の元、自分自身でケアを行うホワイトニング。
セルフホワイトニング(自宅)
自宅で薬剤(輸入が多い)や歯磨き粉などを使って進めるホワイトニング。
審美セラミック治療
クラウンを用いて歯を白くする場合には、歯を削って被せる方法。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングの流れ
・歯の表面の汚れを落とす
・ホワイトニング剤を歯の表面に塗る
・歯への光照射をする(10分程度)
オフィスホワイトニングの特徴
・歯医者でするから安心
・歯の清掃をきちんと行った状態で行うことができる
・1回~数回の通院で白くすることができる
・歯の白くする度合いをコントロールしやすい
・ホームホワイトニングより、透明感の少ない色調になりやすい
オフィスホワイトニングが向いているケース
・年齢的な黄ばみだと思われる人
・虫歯などの治療と合わせてホワイトニングするとき
・短期間で歯を白くしたい人
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングの流れ
・歯医者で歯の型取りをして、マウスピースを作る
・家で寝る前に、マウスピースを用意し対象歯の位置にジェルを注入
・マウスオウースを口腔内に装着して就寝
ホームホワイトニングの特徴
・薬剤の刺激がオフィスホワイトニングに比べて少ない
・歯科医院での時間が短く、通院の回数も少ない
・白くなりにくい歯を、根気よく白くできる可能性がある
・後戻りが少なく、仕上がりに透明感があってキレイ。
ホームホワイトニングが向いているケース
・治療跡が少なく、エナメル質が透明な人
・毎日、自宅で時間を確保できる人
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
スピーディーに歯が白くなり、白さも長持ちしやすいです。
セルフホワイトニング(サロン)
セルフホワイトニングは、医療機関ではないサロンに行って自らの手で行うケアです。非常にリーズナブルなため、ホワイトニングをまずは手軽に試してみたいという若年層を中心に人気が高まっています。
セルフホワイトニング(サロン)の特徴
・サロンスタッフは歯科医・衛生士ではない
・サロンスタッフが指導する下で、自分自身でホワイトニングの作業を行う
・漂白成分である過酸化水素も取り扱うことができないので、漂白は基本なし
・主に酸化チタンやポリリン酸などを使用するクリーニングになる
・費用が安い
セルフホワイトニングの金額
とても安く、1回3,000円~4,000円程度が一般的です。
セルフホワイトニングの注意点
歯医者とサロンの区別がつかずにホワイトニングをされるかたも多いようです。お店に行ってから、施術が始まってから後悔しないよう、事前に有資格者の有無や使用する薬剤についてよく確認しましょう。目的を正しく理解していれば、セルフホワイトニングは非常にリーズナブルで痛みや制限もなく、お手軽にケアができるホワイトニングの方法かもしれませんね。
セルフホワイトニング(自宅)
少しでも安い方法と、歯科医院ではなく、ホワイトニングサロンや輸入薬剤の個人使用などをされる方もいらっしゃるそうです!
うまくいけば良いですが、リスクも認識してチャレンジできるといいですね。
まずは以下の記事などを参考にしてみるとリスクの1つの事例として役立つと思います。
「ホワイトニング」本当は怖い健康被害の実態 個人輸入の薬剤を使い歯肉がボロボロに
(東洋経済 ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/242458)
市販の歯磨き粉でホワイトニングできるのかという点について、疑問をお持ちの方も多いと思いますが、
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使えば、歯の表面の着色や汚れを除去することで歯が白くなる効果(クリーニング)は期待できますが、歯の内面が変色している場合には、歯の内面まで漂白するようなホワイトニング効果は期待できません。
審美セラミック治療
審美セラミック治療とは、基本的に歯を削り、セラミックのかぶせ物をかぶせることで、歯の色、形や、その歯と周囲の歯との関係性を美しくできる治療です。
費用は高額が高額な反面、効果は確実です。
歯のクリーニング
本来は歯垢・歯石を落とすための治療ですが、副次的効果として、歯本来の白さを取り戻すことができます。どの歯医者さんでも対応してくれると思いますので、問い合わせてみましょう。
また、これからホワイトニングしようと思っている人などは、虫歯のチェックや歯の状態のチェックに一度歯医者さんへいくのも良いかもしれませんね。
料金の目安 8,000円/回くらい
歯のクリーニングで満足する白さになれば苦労はないのですが、私の経験上、クリーニングだけで変化を実感できない可能性は高そうです(あくまで個人の感覚)。ただ、最初のステップとして重要なものですので、ご紹介しました。
さいごに
ホワイトニングの方法、6通りについて個別にご説明しましたが、いかがでしたか?
これからホワイトニングに取り組む皆様へお伝えすることとして、大きく2点あります。
・まずは、お口の中を健康な状態にして、それからホワイトニングに取り組みましょう!
・自分自身でホワイトニングを試す場合、くれぐれも慎重に!(たとえ歯磨き粉であっても使い方、使う頻度など注意)
さいごにご紹介したホワイトニングの方法を再度掲載して記事を終わりたいと思います。
Have a nice Whitening!!
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